たからもの:034


『〜・・・・と仮定すると?〜』 
遼は酒に弱いと仮定
 雪月陽朔 様



            遼は酒が弱いと仮定してみよう。

――羽柴当麻の妄想編――

世の中、色々な人がいるものなのだ。
酒を飲むといきなり涙もろくなったり、普段おとなしい人が陽気になったり、お酒の影響でさまざまなことがおこるが人によってそれぞれだ。

ちなみに、俺、羽柴当麻は、そんな風になるほど酔ったことがない。酒は強いほうである。

さて、俺の恋人(とかいて僕(しもべ)と読む仲という奴がいるが断じて違う)、真田遼はどうなのだろうか・・・・?
という、当たり前(?)な疑問が浮かんでくるわけで。

もしかしたら・・・・・v(悦)


―――――― 妄想スタート!


「遼、大丈夫か?」

仲間たち5人で、久し振りに集まって色々な話をした。
夕飯の席もそれはにぎやかなものだった・・・・・がしかし。
いつのまにやら机の上にはビールの空き瓶・空き缶、果ては日本酒の一升瓶なども登場してドンちゃん騒ぎ。
そんな中、目が虚ろになっている遼に話しかけた。

「へーきへーきvまだまだいけるぜ♪」

本当に大丈夫だろーか・・・。

「ほれ」
といいながら水を差し出すと遼は嬉々して飲みだしたが、直後に眉間に皺を寄せる。

「む〜・・・これ酒じゃないじゃん!」
「あ、ああ。水だが?」


そういうと、遼は目を潤ませだした。
「・・・・当麻は俺のこと嫌いか?」


・・・・・か、可愛いっ!
鼻血モノだっ!!!悩殺だっ!!!
殺人的な可愛さだっ!!!!!!

俺が顔を背けて耐えて(悶えて)いると、今度は首に手を回してきた。

「とーうま♪部屋いかないか?」
「もちろん!」

そのまま俺と遼は遼の部屋へ行き、熱い夜を過ご・・・・・


ゴファっ!!


「・・・・いってぇ〜・・・。」

「何やってんだお前は。」
イキナリ背後から遼にうわばきで叩かれた。
そんなゴキブリみたいな扱いをしなくても・・・・(涙)

「一緒にしたらゴキブリがかわいそうだろ当麻?」
ニッコリという効果音つきで遼が言った。

心の声にコメントしないで欲しいな・・・・。

「何かいったか?」
「いえ、滅相もありません!!」(←こういうつころが僕)





さて、ここからは厳しい現実の世界です。
覚悟はよろしいですね?
では、下へ下へ・・・・・




―― 厳しい現実編 ――


「おっせーぞ遼、当麻!」
「悪い、このアホを探しててさ。」

今日は文化祭の打ち上げだそうです。

「ほらほら、今日は無礼講だよ♪遼も当麻も飲んで飲んで♪♪」

伸さんはすでに出来上がってるようですねー。
ついでにこんなになってる伸さんを征士さんが止めないあたり、あの方も結構飲んでますね。
いつもはクソ真面目なくせに。

「うるさいぞ貴様。」

ひぃぃぃぃ☆細かいことを気にしてるとはげますよ征士さん☆

・・・・・・・・・・ぎゃーーーーごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!!
!あああああやまるから雷光斬はやめてーーーー!!
寮が壊れるぅーーーここは遼ちゃんとあなたの部屋ですよぉーー!!!!!


ふぅ・・・。とまあ、こんなことをしている間にみなさんかーなーりっ出来上がってきたみたいですねー。


およ?当麻さんたちのほうで、なにやら・・・・・


「ほれ、水。」
「ん〜・・・やだぁー酒もってこーい♪」

あやや;;遼さん、ほっぺにキスなんてしてますよ。そうとう酔ってますねー。

「さてさてぇ〜♪当麻くんは、ほっぺにキスがご不満みたいでちゅねーvむう・・・そんな奴はこうだー☆」

・・・・・わお☆今度はディープキス仕掛けてますよっv
しかも、当麻さんがテクで翻弄されてるっ!

あ、当麻さん、ついにソファに押し倒した。

「その気になっちゃった?」
「なった。」


ああっ!!当麻さん、服に手をかけましたよ!!!!





「ばーか。」

ミシっ・・・・・あややや。当麻さんの顔に見事に遼ちゃんの足が入ってますね。

「なっ!?おまっ・・・・・!!!!」
「残念むね〜ん♪酔うわけないだろ、俺、ザルだもん。」



ガガガガ━━━━━━━(゜□゜*川━━━━━━━━ン!


当麻さんしょぉぉーーーーっく☆ (イエーイ♪)


本日の教訓
妄想もほどほどにね☆(そんなんで良いんか)




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〜オマケ〜
実はこのお話、もう一パターン落ちがあります。

さて、当麻が遼に押し倒された場面かスタートしてください。





「その気になっちゃった?」
「なった。」


っと!遼さんが口を押さえました。
声を出さないためか!?





と、思いきや、いきなり当麻さんを突き飛ばしました。



おえー





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



※ お食事中の方、すいません;;;





結局、どっちにしろ不幸なのは当麻さんでぃす☆









後半のオマケ、消去してくれて結構だとの注釈があったのですが、あえて載せてやりました(爆)
ありそうな笑い話(当麻にとっては全く笑い話ではないのだが)vvv
これってでもでも、おえーっが無かったら・・・やっぱ蹴りいれられるんだろうなぁ(笑)
っていうかね、いうかね、突っ込んでいいですか、陽朔さんっ!

当麻の妄想編

妄想なのに何ゆえ喜劇ーーーッ!? あ、いや、悲劇ーーーッ!?(笑)
ああ、当麻ったらすっかりMさんになってしまったのねっ。
妄想の中でもそんな扱いを受けるだなんて、そこに喜びを感じているのか!
攻めM・・・・なんだそりはっ(猛爆)

そして現実編での驚きは、現実であるはずなのに、遼ちんがみんなの目の前で当麻にキスを・・・!!
えっ、酔ってないんですか、遼さん!?
なのにそんなテクニックを皆さんの前でご披露なさったんですか、遼さんっ!?
ああっ、ああっ、素晴らしいわ。そんなアナタを見たかった!
この辺り、S度全開で足蹴にしつつも当麻への深く激しい愛情が見えるってなもんですっvvv

っつーか、征士さんと遼ちんが同室だったんですね・・・びっくりしました。
よいお守りですね(どんな扱いや、当麻・・・)

お約束どおり、シリーズになりましたね、仮定♪
次は何の仮定が良いでしょう。もわもわと考えて見ましょう(笑)
陽朔さん、有り難う御座いましたーv




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