たからもの:031
〜 暑さ対策×恋人の発情=?? 〜 |
雪月陽朔 様 |
〜 暑さ対策×恋人の発情=?? 〜 「暑い〜・・・」 生徒会室の自分のディスクに突っ伏しながら当麻が呟いた、その一言で周りの空気に ひびが入った。 「あ・つ・い・・・・・?」 ゾクっ さっきまで、嫌ってほど暑かったはずなのに、何故か当麻に悪寒が走る。 声の主のほうを見ると・・そこには額に青筋を浮かべニッコリと微笑む遼の姿が。 「てめぇ、今「暑い」とか言いやがったな!?お前に言われなくても暑いことぐらい分かってんだよ夏だからな! それをわざわざ口に出しやがって!!もっと暑くなるだろーがこのオオバカ! あ゛ーーもうっ!馬鹿は死ななきゃ治らん!いっぺん死んで来い! だいたい、誰のせいで貴重な夏休みに学校になんぞ来てると思ってるんだ!? お前が溜まってる仕事を片付けないから俺たちまで手伝うことになっただろ!!?? どうしてくれるんだ!!?征士、伸、当麻にちょっと三途の川を見せてきてもいいか!?」 遼さんが当麻さんの胸倉を掴んで激しく揺さぶりながら一息で言いました。 すごいですね!一息ですよ一息!! ちなみに当麻さんは揺さぶられすぎて酔って半死状態です。 そして・・・ 遼さん・・・切れて人格変わってます。 「遼、そんなことしたら僕達の仕事が増えるじゃないか。 やはりここは『生かさず殺さず』がいいと思うよ。」 伸さん、困るのはそこなんですか? そして、その伸さんの『生かさず殺さず』もどうかと思うんですが・・ 「伸の言うとおりだ。これ以上の面倒はゴメンなのでな。」 あなたも自分のことですが。 でも、さり気なく当麻に胃薬とか渡してるあたり、征士さんは苦労人ですね。 私はあなたに胃薬を差し上げたいです。 (うるさい、作者/征士&伸) (怖い・・・) さ、さて、何故この4人が、このクソ暑いのに夏休みなのに学校に来て生徒会室でカタカタとパソコンの前に座っているかと言うと・・・・・ サボってばかりで(大半が寝てた)当麻さんが1学期中に溜め込んだ仕事を片付けてるからです。 ちなみに、秀さんは、部活でいません。(逃げたなコノヤロウ・・・ by伸&征士) そして、学校なんで冷暖房装置なんぞ当然のごとくついてません。(寮はついてるのにね) よって、夏生まれのくせに暑いのが大嫌い(寒いのも嫌い)な遼さんは、不機嫌絶頂なわけなんです。 まあ、最大の不機嫌のわけは、 「なんで自分の誕生日に恋人の尻拭いをしなければならないんだ」 という、腹の底からくるぶつけようの無い怒りからでしょう。 ・・・さて、話を戻しましょう。 「だから、遼も抑えて抑えてv」 ちゃっかり肩を抱いて遼さんを宥める(ふり)をする役得な伸さん。 約2名から殺気を含んだ視線でにらまれてます。 「〜〜〜〜・・・・。分カッタヨ・・・。」 さすがに、二人に言われて遼さんも『当麻に三途の川を見せてあげよう作戦』を中止にしたみたいです。 それでも、暑さに耐えられないのか、着ていた制服のYシャツを脱ぎ捨て、ドコゾへ行ってしまいました。 ――――― 5分後 「あーさっぱりした。」 とってもすがすがしい顔をして、遼さんが帰ってきました。 しかし、その姿をみて、3人は固まりました。 なんと・・・・ 帰ってきた遼さんは・・・・・・ 長めの髪から水を滴らせ、心なしか全身が火照ってるような様子であります! (しかも、タンクトップ1枚という嬉しいオプション付きで!) 「運動部の部長に頼んでさーシャワー室貸して貰ったんだ。あー本当にさっぱりし たーv汗かいてべたべただったから気持ち悪かったんだよなー。」 3人とも、まだ固まってます・・・・・; しかし、いち早く当麻さんがが行動を起こしました! あんな遼さんの姿を見て、恋人(とかいてしもべと読む仲 by遼談)の当麻さんが黙っているはずもなく・・・・・ 油断していた遼さんは見事お姫様抱っこでお持ち帰りされてしまいました! さて、遼さん、貞操の危機!! 当麻さんはいつものへタレっぷりにおさらばして主導権を握れるのだろうか!? 乞うご期待!(しなくても良いです・・) 続け |
うっふっふ〜、貞操の嬉々!違う、危機ですよ! さてさて、続け。(笑) |
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